ご自慢の彼女や奥様、かわいいお子さんやペットを
もっとイキイキとした表情で撮りたいって人は必見です
これを読めば見違えるほど素敵な表情にする事ができますよ
キーワードはズバリ!「目」です
そう!あの少女漫画の主人公みたいなキラキラ瞳!
ここではテレビ業界はもとより、写真業界でも定番として使われてきた手法を
初心者にも分かりやすく解説します
応用すれば料理撮影などにも使えるようになりますよ!
キラキラ輝く瞳=キャッチを入れる
業界では輝く瞳にするための手法を「キャッチを入れる」って言ってます
俳優さんからタレントさんまで、特に表情をアップにした時に効果が出る技です
原理は「光の反射」
明るいものをその瞳に反射させる・・たったそれだけなんですが
反射させるには明るい光源が必要です
ちなみに反射=キャッチが入った目と入ってない目ではこれだけ違います
右と左・・いかにキラリ~ン☆が有効かお分かりですよね
では、このキャッチを入れる方法・・
何通りかあるので仕組みを含めてこれから説明していきましょう
いずれも被写体を光源のある明るい方向へ向かせる事がポイントになります
眼球の性質を知ろう
キャッチを入れる説明の前に、まず球体である眼球の性質を知っておきましょう
人間も動物も目はまあるい球体になっています
球体反射は近くのものが大きく映り、遠くなればなるほど小さく映る性質があります
光は強ければ強いほどよく、範囲が広いほど効果あります
原理をよく知りたいなら真っ白にしたパソコン画面の前に顔をもってきて
スマホで自撮りしてみて下さい
画面から離れれば離れるほど白い画面の映り込みが小さくなり
近づけば近づくほど大きく映りこむのが分かるはず
キラキラ瞳の自分を撮りたいならコレが一番カンタンでオススメです
ちなみに我々日本人は茶色の瞳を持っているので、
青い瞳の外国人よりも反射の映り込みは鮮明になります
となったら、使わない手はないですよね!
窓から入る太陽光を利用する
まず手っ取り早いのが窓からの光です
窓に太陽の光が差し込んでいたら、白いレースのカーテンを引いて
その光がまんべんなくレース生地に当たるようにして下さい
この状態でカーテンの前に被写体を立たせたら準備完了です
撮影する時はこのカーテン光をさえぎらないように立ち位置を工夫して下さい
被写体がカーテンから離れ過ぎるとキラリ反射も小さくなるので注意です
屋外でのキャッチは意外に難しい?
屋外の場合、太陽のある方向に被写体が向いていればその太陽の光が瞳に映ります
が、さきほどもお話したように、距離が遠いものは小さく映ってしまうので
キラッと光っても太陽は小さな点になってしまいます
また、周囲全体が平均して明るいため、その全てのものを反射させた瞳は
キラキラ感が薄れてしまい目立たないものになるので屋外は意外に難しいといえます
屋外でキャッチがカメラに写りやすい条件としては、夕暮れどきなんかが狙い目!
周囲が暗くなると映りこむものがなくなって瞳全体が黒く写るようになり
そこへ夕暮れの太陽や夕焼けがピンポイントで映ればキラリ感が出ます
要は、明と暗の両方が瞳に映ればキラキラ感が出るってワケです
瞳には風景全てが映り込んでいるので
暗い中に光るものがあった方が鮮明に浮き立って見えるんです
夕暮れどきは周囲が暗くなり、瞳の大半はその暗い部分が映ります
そこへ夕陽や夕焼け空のように極端に明るいものが映ると
夕陽夕焼けだけが黒い瞳に映ってキラキラになる、という事になります
身近にあるモノを使う
身の回りにある小物を使う事でもキャッチは入れられます
オススメなのはキッチンで使うアルミホイル
これを30×30くらいに切ってちょっとだけクシャっとさせます
このアルミ箔に部屋の照明や太陽の光を反射させて顔に当たるようにすればOK!
コツはレンズの真横でやる事と、被写体との距離をできるだけ近くする事
たったこれだけで瞳をキラキラにする事ができます
アルミ箔がない場合は、白い紙や発泡スチロールを代用するのもアリですよ
この場合、できるだけ大きいものを使用した方がより効果を出せます
キャッチライトを使う
実は・・もったいぶっちゃいましたが、これが一番カンタンな方法です
LEDの照明の光を映りこませるもので、丸くリング状になったタイプが人気あります
LEDの光は直進性が強いという性質を持っているので、
瞳なんかへの反射にはもってこいなんです
顔の真向かいに設置するだけなので難しい操作はいりません
さきほど説明したパソコン画面の手法を思い出して下さい
近づければ丸いリングも瞳に大きく反射するので
キラッキラな目になっちゃいます☆
めっちゃカンタンですよね
これを使えば小じわも目立たなくなるので一石二鳥です
この丸い光が瞳に映り込むと女性はもちろん、かわいいペットなんかも
全然見違えるくらいイキイキとかわいく撮れちゃうので
ぜひ試してみて下さい!
レフ版を使う
さて、最後にオススメするのはレフ版です
ロケや写真スタジオなんかでも使われるプロ用のアイテムなんですが
誰でも手軽に扱えるものなので小さなお子さんやペットがいるご家庭にはオススメです
お父さんがカメラマン
お母さんがレフ版係になって、家族全員で撮影を楽しむなんてのもいいかもしれません
サイズは様々ありますが、顔の近くであれば60×60程度のものでもじゅうぶんです
距離をとるなら100前後がいいでしょう
実例キャッチ画像解説
では、実際にキャッチが入った映像を見ながら解説していきます
黒いものに光を当てても明るくならないというのはみなさんもご存じですよね
黒は光を吸収しやすいんです
日本人の瞳は茶系なので、やはり吸収されやすい瞳と言えます
しかしその反面、光ったものが反射するとそこだけ目立って反射するので
強い光があれば写真のように鮮明に映り込みます
この場合、お子さんのいる近くの柔らかい光は黒に吸収されてしまってますが
右側にある窓からの強い光が鮮明に映り込んでいるのが分かります
合計3つの光が反射していますが、顔の右側が明るい事から
瞳の右の映り込みは窓からの光だって事が分かります
真ん中の映り込みは柔らかく焚いたストロボ光などかもしれません
左は不明ですが、ちょっと離れた位置になにかしら光源があったんでしょう
このような強い光源があると、その数だけ映り込みが増えキラキラ瞳になります
こちらは瞳の上の方にキャッチが入っていますよね
まあるい形をしている事から、天井に据えてあった蛍光灯が反射したものと思われます
これは明らかに窓ですね
映り込みが弱いので曇った日とかに撮ったんでしょう
このような弱い光でも外光は室内光よりも強いので効果は出ます
これはまためっちゃ映り込んでますね~!
合計7つのキャッチが入ってます
どれも横長なので、光源は蛍光灯でおそらく
オフィスのようなフロアで撮影されたんだと思います
上を向いた事でより多く映り込んだんでしょうね
応用編
この技は応用すれば料理の接写なんかでも使えます
目に映ったキラキラは、それがある事で「丸い」という立体感も生み出してます
これ、料理でも応用できる知識なんです
まずは下の2枚の画像を見て下さい
どちらも唐揚げなんですが、どっちがうまそうに見えますか?
よっぽどのへそ曲がりじゃない限り、左の方がうまそうですよね
この違いは光にあります
右はベタな光で反射光がないため立体感が感じられません
対して左のは右の奥からの反射光が入ったせいで
ツヤが出て質感が増し立体的に見えてますよね
反射した光ってこれだけ有効に使えるんです
カメラを構える角度によっても違ってきますが、被写体に対してどこから光が来ているか
ここを意識するだけで、なにげに撮っていた料理も
よりいっそう美味しく撮れるようになるんです
みなさんも照明の方向を気にしながら
お皿の位置とか角度を変えてシャッターしてみて下さい
さきほど説明した白い紙やレフ版などを使ってみるのもアリです
まとめ キラキラな瞳になる表情を引き出そう
今回はちょっと物理的な説明が入って難しく感じてしまったかもしれません
ですが、実際にやってみれば意外にカンタンにコツや理屈がつかめます
以下、まとめとしてシンプルに5項目だけあげました
これさえ覚えておけば知識なんてあまり必要ありません
キラキラ瞳にするポイント
①光源は近い方が大きく映り込む
②キラキラ瞳は室内の方が出やすい
③強い光源のある方向に被写体を向ける
④キャッチはアップめなサイズの方が効果が分かりやすい
⑤真っ白にした液晶画面やキャッチライトは手軽で効果あり
これであなたもキラキラ瞳カメラマンです!
もし疑問やど~しても撮れないって状況になったら
悩まずすぐに晴れまでお知らせ下さい
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