最近はスマホが普及したせいか、
一眼やミラーレスでも液晶を見ながら撮る人が多くなりました
僕はテレビカメラマンで、決してスチールカメラのプロではないですけど
それでも写真を撮る時はほぼ液晶って使いません
理由はファインダーを覗いた方が映像に専念できるから!
仕事柄、いろんな現場でプロのスチールカメラマンを見てきましたが
彼らは常にファインダーを覗いてます
今回は、なぜファインダーなのか?
その理由をお話します
液晶はメリットよりデメリットが大きい
液晶はもはや生活の必需品
テレビから冷蔵庫まで今や液晶のお世話になってない人なんていないハズ
慣れ親しんだモノではあるワケですけど
カメラでいい作品を撮りたいなら液晶は極力使わない方がいいです
使うとしたら物理的に液晶が覗けない場合のみ
地べたに這うようなローアングルだったり
自分より高いハイアングルが必要な時は液晶だけど
それ以外はファインダーを使うのがベストです
その理由はこれから説明する液晶のデメリットを読めば理解できます
液晶のデメリット ①手ブレの原因になる
この画像を見ればもうお分かりですよね
カメラは体から離せば離すほど上下左右に揺れやすくなります
これがもし望遠だったりしたら間違いなくブレてしまって
構図にすらうまく収められません
これがファインダーを覗くとどうなるか・・・
ご覧のように肘が折りたたまれ、カメラが体に密着していれば
手ブレを起こす可能性も軽減されるってワケです
ご自分のスマホで試しにやってみて下さい
いかに密着してる方がブレないか分かるハズです
液晶のデメリット ②屋外では見えにくくなる
液晶の明るさは外の明るさに比べたら全然暗いです
これはみなさんも実感した事あるでしょう
晴れた日なんかは液晶が暗くて何が写ってるか分からないですよね
さらには、画面に光が反射してしまったらもはや単なるガラスで
ほとんど使いものになりません
これがファインダーだったら周囲の明るさに影響されず
反射も入らないのでしっかり見る事ができますよね
液晶のデメリット ③バッテリー消費
液晶はファインダーに比べたら画面が大きいので当然バッテリーも消費します
消費量は一概には言えないけど少なくとも倍以上は消費するハズ
しかも液晶は発熱しやすいので、ずっと使ってると
夏場なんかは熱害による誤作動を起こす事もしばしば
いざ使おうって時のリスクを考えたらやっぱりファインダーが有利なんです
ファインダーは100%集中できる魔法の覗き窓
液晶もファインダーも映像を確認するためのものです
写そうとしているフレームの中に・・・
★よけいなものが写っていないか
★イメージした構図に映像が収まっているか
★明るさやピントなどは適正か
などをしっかりチェックするためにはいかに見やすいかがポイントです
これを液晶で見た場合とファインダーで見た場合とで比較するには
視界がキーワードになります
液晶の画像は目の前で見ている風景のひとつにしか過ぎません
肉眼の広い視界の中の一部として見ているワケです
対してファインダー視界の全てが映像だけになるので
液晶よりもさらに繊細な情報を感じ取る事ができるんです
大げさに言ってしまうと大画面のモニターを見ているようなもので
これは大きな違いですよね
ファインダーを使う! まとめ
液晶で撮影するデメリットがいかに作品に影響するかは
お分かりになったと思います
ファインダーで撮影する事は確実性を高めるだけじゃなく
構図の質までも高めてくれます
限られたフレームの中にいかに自分の個性を詰め込めるか
それを可能にするのはファインダーだけなんです
僕らがカメラを手にし始めた時代はフィルムカメラしかなく
液晶なんて存在していませんでしたから、ファインダーを覗くのが当たり前でした
おそらくこのファインダーがなかったら、今の僕はテレビカメラマンとして存在もせず
世界を訪ね歩く事だってできなかったでしょう
カメラ上手になるには機械のなんたるかを理解する事も重要ですけど
構図にこだわりを持たなければ作品と呼べるものは撮れません
自分なりのこだわりを見つけたいなら
ファインダーで撮るクセをつけるのが何よりの近道ですし
実践していけばいつか絶対にこれが正しかった事を知る日が来ます!
頑張って下さい!
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