カーライフ

2022最新CX5-XD(MT)実車インプレッション(燃費情報アリ) 長所&短所リポート

2022年、4月にようやく納車されたMAZDA-CX5(XD-LPackage)

それまで18年乗ってきたフォレスターXT(MT・2004年式TA-SG5)からの乗り換えです

このCX5を選んだ一番の理由はマニュアルミッション=MTの設定があるからでした

MAZDAにはMT設定のある車種が多くありますが

フォレスターのターボエンジンパワーに慣れてしまっていたので

それに見劣りしないエンジンが搭載されていたCX5を選んだ形です

スタイリング的にはCX30も魅力でしたが、

フォレスターと同程度のエンジンを搭載したグレードがとても高価で

その価格帯ならCX5の方がはるかにコスパがよく

装備が充実していて室内も荷室も広かったため、それが決定打になりました

納車されて10日ほどでの感想になりますが、これから検討される方・・

特にXD(ディーゼル)MTのグレードを考えている方の参考になればと思います

 




 

エンジン比較 

SKYACTIV-D 2.2

SKYACTIV-D 2.2

フォレスターのパワーに近いエンジンって事で選んだCX5ですが

まずはこちらのスペック表をご覧ください

  車重   パワー   トルク
フォレスターXT 1,420kg 220ps
(162kW)/5500rpm)
31.5kg
(309N・m)/3500rpm
CX5-XD 1,700kg 200ps
(147kW)/4000rpm
45.9kg
(450N・m)/2000rpm

 

購入を検討した際、フォレスターと比べて車重があるのは分かっていましたが、

ガソリンエンジン4リッタークラス並みの極太トルクがあれば

それほど違和感もないだろうって思ってました

試乗は当然したんですけど、MTの用意がなくATだったので

実際MTになればもっとトルク感が味わえるだろうと内心期待してたんです・・

 

CX5エンジン編 なところ

しかし・・実際にMTをドライブしてみたら

「エ~~~~ッ!?」て戸惑うほどトルク感がありませんでした

しかもアイドリング域でのディーゼルらしいズゴン!ってくる力強さがまったくなくて

正直この点にはガッカリ・・・

アクセルを空吹かしすると分かるんですけど、

回転立ち上がり初期のレスポンスはディーゼルらしくないのっそりした感じ

CX5のターボディーゼルエンジンは従来の一般ディーゼルと違い

独自の技術で圧縮比を低くしてクリーン排気を達成させています

これ自体は画期的で素晴らしいものなんですけどね

通常は軽油が発火しやすいよう圧縮を高くし低回転からトルクが発生するのに対し、

MAZDAディーゼルは圧縮比を落としてるから低回転で発火しにくく

坂道をゆっくり登ろうとした時などはノッキングしそうになります

1700kgもの車重ですから、ATでは感じないであろうアイドリング域での

トルク不足はMTになると顕著に感じ取れちゃうんですよね

もちろん、ターボが効き出す2000回転以上になれば胸のすくようなパワーを感じられるんですけど

街乗りしていて使う常用回転域は2000回転以下になります

それ以上に回すと燃費にも影響するのであまり高回転まで回す事ってないんですよね

これはあくまでフォレスターから乗り継いできたからこそ

感じてしまったものなのかもしれませんけど

45kgのトルク感は残念ながらさほど味わえませんでした

YouTubeを見ているとその強大なトルクにみなさん絶賛されていますが

もし乗り換え前の車がフォレスターのようなスペックを持ったガソリンエンジンだったら

きっと同じ感想を持たれるはずです

また、5000rpmまで回してみての印象をひとことで言うと

まるで20年以上前のドッカンターボです

2000rpmを超えると急に加速感がアップするので慣れも必要

そしてこれは余談ですが、クラッチのストロークの深さも非常に不満アリ!

半クラッチから完全リリースまでの部分がとても浅い位置にあって幅がない

こんだけ深いストロークをとるならもうちょい奥から

半クラが効くようチューニングしてほしかったです

 

CX5エンジン編 〇なところ

特筆すべきはエンジン音の静かさですね

ディーゼルはガラガラうるさい!ってのがお決まりでしたが

アイドリング時もフォレスターより全然静かでビックリしました!

屋外でその音を聞いてもCX5の方が静かなんですよ

高回転まで回すと多少は音も大きくなりますが

それもガソリンエンジンのような小気味のいい音で嫌な感じはまったくありません

フリクション(摩擦)ロスも相当に対策していて

コンロッドからピストン周りまでかなり入念に研磨されている印象

その分、エンジンブレーキの利きは悪くなってますが

吸気スロットルを持たないディーゼルだからここは仕方ないですね

燃費はカタログスペックより多少落ちるかな?ってところ

街乗りが多いと15Km/literを切りますが、

ロングドライブでなら16Kmくらいはいくでしょう

 

ステアリング周り

質感はいいんですけど、手触り感がサラサラで滑り過ぎです

フォレスターはMOMO製で手に吸い付くような密着感がありましたが

CX5のはスベスベしていてどうにも回しずらい・・

新品なせいもあるんだろうけど材質は改善の余地アリ

んで、ついでに言うとウインカーレバーがやりにくい

CX30を試乗した時はちょうどいい間隔だったのに、これはちょい遠いです

僕は手が大きい方なんですが、それでもちょっと不便を感じるレベル

頻繁に使う部分だし、小柄で手の小さい女性だったらちょっと大変かもです

外径サイズはほどよくいい感じでした

 

MTシフトノブ

これ、一番改善してほしいところといっても過言じゃないです

そもそもMTはATほどの需要がないから

MAZDAさんも作りこみしてなかったんでしょうけど

バックギアが超やりずらい!

「R」に入れるにはノブをいったん下に押し込む方式なんだけど

位置が1速の左にあり、体から一番遠い位置になるので

押し込むという動作そのものが人間工学的にやりずらいんです

車庫入れなんかで1速とRを交互に使うシーンって多いと思うんですけど

同じ方向にあるので区別がつきにくくテキパキ動かせない

これはイラっとします

せめて2速の左側に配置してほしかった・・

シフト系でもうひとつ残念だったのは、インパネに表示されるギアの数字

完全にクラッチをリリースしないと何速に入っているのかが表示されません

これもね、車庫入れの時にはどこに入ってるか確かめちゃうので

クラッチを切っていても表示されるよう改善して欲しいです

 




 

CX5 気に入ってるところ

とまあ、短所ばっかりを並べた感じになってしまいましたが

18年も前の車に乗っていた人間ですから、

そりゃもうテクノロジーの進化には驚きまくりで

ここから先は長所だらけの話になります

 

マツダコネクト

なによりおったまげたのがこの機能!

車両に異常があったり後方からあおり運転され危険が迫っている時などに

エマージェンシーコールというボタンを押すと

マツダのオペレーターとつながり適時対応してくれる

これはお世話になりたくないけどすごく安心なシステムです

晴空
ただし、衛星回線を利用しているので多少のタイムラグはあるみたいです

さらにスマホとも連動していて、ハザード点けっぱなしやロックをし忘れると

手元のスマホに通知がきてリモート操作ができちゃうんです

行きたい場所をスマホで登録すると、車のナビに転送されるってのもめっちゃ便利!

車に乗ってからあれこれナビ操作する手間がなくなるのは相当いいです!

 

 

アクティブドライビングディスプレイ

以前、S13シルビアに乗っていた頃、戦闘機の技術からフィードバックされた

ヘッドアップディスプレイ(フロントガラスに情報を投影するもの)

なるものがあったんですが、当時は速度のみでした

これが進化して道路の制限速度やナビ情報などが投影されるようになり、

目線の高さに合わせて位置を調整できるようになってます

メーターまで視線を落とさなくていいのでこれでかなりラクになりました

 

ヒーター系

吹き出し口が前後それぞれにあるのはもはや当たり前ですが

シートも前後で別々に調整してあったかくなります

加えてステアリングにもヒート機能がついており

ハンドル握るのが辛くなる冬場はとても重宝しそうです

 

キャリパーペイント

単にブレーキキャリパーがペイントされてるだけなんですけど

一見してかなり目立ちます

同じ色のCX5があったとしてもこれで差別化ができ

商業施設の広い駐車場でも自分の車がひと目で分かる

これ、僕が知る限りMAZDAでしかやっていないオリジナルオプションなんですよね

外観でアクセントをつけたいなら絶対おススメです!

 

静粛性

遮音材をうまく使っているおかげで抜群に静かです

ただし、MTはエンジン音を頼りにシフトチェンジするので

もうちょい聞こえた方がよかったかな?と思います

 

乗り心地

これまでのフォレスターがキビキビ走るってイメージなら

CX5はどっしりとしてゆったり走る感じですね

安定感があり長時間ドライブしても疲れません

足回りも応答性がしっかりしていてタイヤからのインフォメーションも

ほどよい感じで伝わってきます

 

CX5-XD(MT)インプレッション まとめ

まずは燃費ですが、おおむねカタログ値には届きません

僕の場合、2000rpm以下にし、なるべく回転数を上げないようハイギヤードで意識しましたが

エンジンブレーキもこまめにしてアイドリングストップを使っても結果は以下になりました

カタログ値 実際値
市街地モード 15.9 14.0
郊外モード 18.3 14.6
高速道路モード 20.6 17.5

ちなみに市街地は1~2分間隔でのストップ&ゴー

郊外は2~5分間隔でストップ&ゴー、高速は6速100キロ巡行での値です

これがもし燃費を気にせず2000rpm以上で常時過給圧有効な状態で走ったら

さらに悪化するであろう事は容易に想像できます

エンジンに関しては一般目線でいうなら可もなく不可もなく

AT仕様でなら過不足なくドライブできるでしょう

しかし、MTとなると話は別!

アイドリング域でのトルク不足は改善の余地あり

クラッチミートの位置ももうちょい深い方が扱いやすいし

MTシフトのRの位置は2速の横にした方がいい

それ以外に関して総じていうと

こんだけの装備がついてこのお値段で手に入れられるのは

とんでもなくお買い得です

僕のLPackageでいうと、シートにクーリングシステムがないのが唯一不満なくらいで

装備に関しては文句ありません

これからもしCX5を検討されているなら値引き交渉についてまとめた

こちらの記事も参考にされて下さい

【新車購入】時間をかけずに大幅値引きを成立させる交渉術

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