シラザン50ダイヤモンドプラスはノーマルのシラザン50と違い、
施工後、半年経過するまではメンテナンス剤が使えません
ボディ表面自体は強固な被膜のおかげで相変わらずピカピカなんですが
撥水性は時間の経過と共に少しずつ落ちてきます
施工当初、半円形だった水滴も次第に楕円状になり滑水性能も低下
そろそろメンテしたいんだけど、半年経ったら何から始めればいいのか?
撥水滑水復活剤とメンテナンス剤を注文したのを機に
日本ライティングさんにいろいろな疑問を問い合わせてみました
ここでは、公式サイトや動画でも説明されていない未公開の施工手順や注意点などを
回答メールをもとにまとめてみました
ダイヤモンドプラスのメンテナンスをやるなら
その前にちょこっと目を通してから作業して下さい!
ダイヤモンドプラスのメンテナンス液剤は2種類
シラザン50ダイヤモンドプラスのメンテナンス用液剤は2種類あり
どちらもノーマルのシラザン50とは別の専用の液剤になります
それぞれの用途と効果は以下の通り
シラザン50ダイヤモンドプラス専用 撥水滑水復活剤
この液剤は、購入時のシラザン50ダイヤモンドプラスに付属していた
撥水性能と滑水性能を復活させるための液剤になります
ベースになるシラザン層を保護する機能はありません
使用期限は商品到着後1年で、ボトルからスプレーに移した液剤を戻すのは厳禁!
ボトルに残った液剤は冷蔵庫などで1年間保存できます
セット内容
①シラザン50ダイヤモンドプラス専用撥水滑水復活剤×1
②洗車用シャンプー(ノーマル品と共通)×1
③スプレーボトル(大)×1
④アトマイザータイプのスプレーボトル(小)×1
⑤スプレーノズル×2
⑥施工用タオル×2
⑦マスク+ゴム手袋セット×1
⑧施工説明書×1
シラザン50ダイヤモンドプラス専用 メンテナンス剤
こちらは、シラザン50ダイヤモンドプラス専用メンテナンスキット
シラザンのコート面保護を目的に作られており、
水道水や雨水に含まれた不純物はこのメンテナンス層で受け止められるため
犠牲被膜とも呼ばれています
不純物をシラザン層へ浸透させないのがこの液剤の役割なので撥水性能はありません
推奨メンテナンス期間はおよそ2か月で、施工するとふわふわ滑るような手触りになります
この感触がなくなってきたな、と感じたら、そのタイミングで施工するのもいいかと思います
セット内容
①シラザン50ダイヤモンドプラス専用メンテナンス剤×1
②スプレーノズル×3(車種によっては3回分に相当するため)
③施工用タオル×1
④施工説明書×1
どっちを先に施工するのか?
さて、この2種類ある液剤
いったいどっちを先に施工するのか?
それぞれの役割を考えると、シラザン層の直上に犠牲被膜となるメンテナンス剤で
その上に撥水滑水復活剤かな?と思ったんですが
問い合わせてみたところ、
撥水/滑水復活剤とメンテナンス剤を施工される時は、撥水/滑水復活剤の施工を先にお願いします。
という回答が返ってきました
日本ライティング公認のユーチューバーさんの動画では
社長さんがメンテナンス剤の上に撥水滑水復活剤をやってもいいとの発言がありましたが
どうやらそれは、シラザン層の直上に撥水滑水復活剤が乗っている事が前提で、
シラザン層⇒撥水滑水復活剤⇒メンテナンス剤が基本ベースにあり
その上にであれば、さらに撥水滑水復活剤を施工してもいいですよ、という事のようです
施工時に絶対やるべき事前処理
2種類の液剤にはそれぞれ施工説明書が付属されていますが
事前処理については何も記載がありません
そこでこの点についても問い合わせてみたところ
撥水/滑水復活剤はトップコートやメンテナンス剤の上には密着できませんので、
撥水/滑水復活剤を施工される時はトップコートやメンテナンス剤は除去してから施工をお願いいたします。
との事・・・
それ以上の付加説明がなかったのでさらに突っ込み、除去する方法についても問い合わせました
結果、
撥水/滑水復活剤を施工される前に脱脂剤による処理をされてから、
撥水/滑水復活剤の施工をされるようにお願いいたします。
※施工面に油分が残っていましたら撥水/滑水復活剤の密着不良の原因となります。
という回答でした
シミさえなければデポジットクリーナーによる除去は不要で、脱脂だけすればいいという事です
これはシラザン50ダイヤモンドプラスを初めて施工した時にもやったな~と思い出しました
で、その脱脂剤なんですが、似たようなものにパーツクリーナーがありますが
これは金属専用なので使用できません
塗装面にはシリコンオフスプレーが適した脱脂剤になるので、間違えないようにしましょう
ちなみに、事前処理で脱脂を行う前にもしイオンデポジット(シミ)があったら
シラザン50ダイヤモンドプラス購入時に付いてきたイオンデポジットクリーナーで除去し
専用シャンプーもしくは添加剤のない中性洗剤で洗車しておく必要があります
シミがなかった場合でも専用シャンプー(ママレモン可)による洗車~乾燥はきちんと行って下さい
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実践編
液剤の役割や手順、注意点などは以上ですが、肝心なのは実践=施工です
まずは気温ですが、20度以上あるのが理想です
20度以下でも施工は可能ですが、乾燥時間がさらに長くなりプラス1時間はみた方がいいと思います
天気も重要です
こちらも理想ですが、曇りで風のない日がベスト!(夜でもOK)
直射が当たるとボディ表面温度が上がりすぎて均一に塗り広げられなくなるので
日陰のある場所での施工をおススメします
液剤はどちらも施工後2時間は濡らさない事が条件になるので、事前に天気予報を確認しておきましょう
また、シラザン50ダイヤモンドプラスを施工して半年後に初めてメンテする場合は
撥水滑水復活剤とメンテナンス剤をダブルで施工するのがベストです
問い合わせの回答でも、以下のようなアドバイスをいただきました
現在のボディの状況で撥水状態が気になられる場合は、撥水/滑水復活剤で撥水層の修復と
メンテナンス剤でトップコート部分の修復されることをお勧めいたします。
洗車乾燥を含め、ダブル施工するには最低5~6時間(デポジットクリーナーなし)かかりますから
1日でやるなら朝から始めるのがベストです
撥水滑水復活剤の施工
洗車し、完全乾燥したら、塗装面にホコリ(特に砂)がつかないうちに施工しましょう
もしついてしまったらキズがつかないよう乾いたタオルで優しく払って下さい
液剤の量は僕のCX5で半分ほど
ボトルから移す際は全量を移さず、これを目安にするといいと思います
説明書にある50cm四方でワンプッシュのペースでやると
半分じゃ足りなくなる可能性があるのでやり過ぎには注意です
液剤はよく伸びるしタオルに液剤が留まってくれるので、効率よくやる事を意識して下さい
あくまで僕のCX5を例にすると、フロントドアなら2プッシュ、ボンネットなら4~5プッシュでじゅうぶんです
残った半分に関しては、半年後くらいに再施工する事もできますし
上塗りの上塗りで、シラザン層⇒撥水滑水層⇒メンテナンス層⇒撥水滑水層なんて事にも使えます
円を描くようにしてムラがなくなるまで塗り込んでいけば
改めて乾いた面で拭き取りする必要はありません
風の影響でうまく塗装面に乗せられない場合はタオルにプッシュして作業しましょう
メンテナンス剤の施工
撥水滑水復活剤の施工から2時間経ったらメンテナンス剤の施工に入ります
開始する時間は撥水滑水復活剤の施工を始めた2時間後を目安にしてもいいと思いますが
復活剤の時と同じ順番で施工する事が条件です
ルーフから始めたならルーフから順番に施工・・です!
メンテナンス剤は復活剤ほど伸びがよくありません
というか、成分自体の伸び(スベスベ感)はあるんだけど、タオルの乾きが早いので塗っている実感がない感じ・・
タオルに噴射してもすぐに乾いてしまうので、できるだけ塗装面に直接スプレーして均一に塗り広げましょう
こちらは復活剤よりも量があるので、倍くらいの量をプッシュしても半分は残せます
後片付け
全ての作業が終わったら、スプレーボトルをよく洗浄して乾燥させておきましょう
セットを2回に分けて使う場合、これをしておかないとボトルがなくなり施工できなくなります
まとめ
根拠はありませんが、万全を期す意味でいうと
全ての施工が終わったのち、24時間は水に濡らさない方がいいと思います
シラザン50ダイヤモンドプラスの施工後、初めてメンテナンスをする場合はシミの有無を確認し、
①あるならデポジットクリーナーで部分除去を実行
②その後のシャンプーでしっかりとクリーナー成分を洗い流す
ない場合でも
①シャンプー洗車~乾燥、は必ず行って下さい
ちなみにシミは、固く絞ったタオルで撫でると浮き上がって見えるので
有無の確認がしやすくなります
デポジットクリーナーを使うと、そこの部分だけリセットされて親水状態になり、
のっぺりとした水引きになります
これでシラザン層だけになり、無防備になってしまうので
シャンプー洗車し乾燥させたらすぐにメンテ作業へ進んで下さい
③脱脂する
メンテ剤の施工にあたっては直前の脱脂は必須です!
公式サイトや動画でも説明されていない作業ですが、これをやらないと撥水滑水復活剤が定着しません
④撥水滑水復活剤を施工
⑤メンテナンス剤(保護被膜)を施工
これで以上ですが、工程がいくつもあるので面倒に感じるかもしれません
が、始めてしまえば軽くこする作業が連続するだけで
たいして労力がかからない事を実感するハズです
施工した後は元のようにツルツルのスベスベになりますし
何よりシミから守れるという安心感が得られるので、楽しみながらやってみて下さい!