1876年、グラハム・ベルが電話機を発明
受話器を取ってレバーをぐるぐる回す初期のものから
通話先を選べるダイヤル式へ・・
その後、プッシュ式へと目まぐるしい進化で電話はその姿を変えてきました
そして80年代、ついにその電話は無線式=携帯できるものへと進化
第1世代=アナログ
第2世代=デジタル
第3世代=世界標準規格へ
第4世代=高速通信とスマホ&タブレットの出現
今や電話は劇的に姿を変えただけではなく、
言葉を伝えるものからデータをも通信できるようになりました
ベルさんもまさかこうなるとは想像もしていなかったでしょうね~
とあるCEOの予言
今から10年ほど前、ちょうど第4世代のLTEが発表された頃
iPhone向けにとあるアプリを製作したその発表会に晴れも取材で出席
製作に携わったCEOがアプリ開発の理由を語った際、
こんな事を言っていました・・
「昔は一家に1台だった電話」
「今では一人一人が持つ時代になった」
「インターネット(PC)が普及した事で、人々は
好きな情報を自分主導で選べる事を覚えた」
「そこにスマホとタブレットが出現し
その情報が好きな場所で好きな時間に得られる事を覚えた」・・と
それまでの情報は新聞・ラジオ・テレビが主流
どれも決められた時間にならないと得られないスタイルでした
受け身で待つ、というのが情報だったんです
4Gまでのこの移り変わりに、CEOはその時、こう予言しました
4G=LTEが出現した事で、
「情報は待って得るものからユーザーが主導で取りに行く時代になる」と
つまり新聞やテレビは今後右肩下がりになっていくだろうと・・
晴れはこの発表会にテレビメディアとして出席
晴れのほかにもテレビ局(カメラ)は多数いたのですが
それにも関わらずこの堂々たる発言!
忖度なしのこの言葉に晴れもハッとさせられ
以来、この言葉が脳裏から離れる事はありませんでした
それから10年後の今・・どうでしょう?
彼の予言は見事に的中していました!
4Gの誕生で、情報はユーザー自身が選び、
好きな情報を好きな場所で好きな時間に見られるようになり
メディアはテレビからネットに取って変わられようとしています
広告収入もテレビを抜いてネットが2兆円を超す規模にまで発展しました
この変化はとても大きく、重要な事です
テクノロジーの進化が常になった現代、
なにげなくそれを享受しているみなさんも、
この変化と進化は是非、頭のど真ん中にとどめておくべき!
今後、メディアおろか社会のあるべき姿は劇的に変わっていくはずだから・・
5Gとは?
2020年・春、第5世代=5Gが日本でも運用が開始されました
この5G、4Gと何が違って何が進化したのか
4Gとの比較
通信速度⇒20倍
⇒地球の裏側の都市へ、情報が一瞬で伝達されるようになる
回線容量⇒10倍
⇒今までだと一極集中するとビジーで表示ができなかったものが
解消されて待つストレスがなくなる
遅延速度⇒1/10
⇒容量の大きな動画もストレスなく送受信が可能になる
⇒テレビ中継なども衛星を使わず端末ひとつでできるようになる
多数同時接続⇒10倍
⇒ひとつの端末から多くのモノへの通信が可能になる
おおざっぱにいうとこの4点ですが、さて、みなさん
これによって具体的に何がどう変わっていくのか、気になるのはそこですよね
高速通信でストレスがなくなり、大容量、低遅延、
可能性は今までにない分野にも及ぶようになります
IoT機器が増えていく
IoTは、Internet of Thingus の略です
今まではネットというと、パソコンとスマホといった
通信機器のみで利用されてきましたが
今後はあらゆるモノがネットによってつながっていくようになります
現在でも家にいるお子さんや動物の監視用として
カメラとスマホとつながるものがありますよね
ほかにも家電製品などでIoT対応の製品が出てきています
エアコンや冷蔵庫などが出先からスマホで
コントロールできるモノが発売され始めているんです
つまり、今までは単なる家電だった機械も
今後は5Gによって通信で動作するツールになっていくんです
トヨタ驚がくの近未来構想
2020年春、トヨタ自動車の豊田社長が会見で驚きの発言をしました
「将来、わが社は車は製造するが販売をしなくなります」
世界3大メーカーに君臨するトヨタが車を販売しないとはいったいどういう事なのか?
実はこの発言、さきほど述べたIoTがキーワードなんです
5Gからさらに6Gへと進化していけばIoTの技術も盛んになっていきます
IoT技術で自動車が自動運転されるようになっていけば、
もはや車は所有物ではなくシェアするツールになるという考えなんです
その仕組みはこんな感じです
トヨタのIoT構想
〇街じゅうにトヨタ専用の端末を設置、スマホ用の専用アプリも運用させる
〇車を利用したい人は近くの端末もしくはスマホで車を呼ぶ
〇位置情報をキャッチした待機車両が自動運転で指定された場所へ迎えに行く
〇目的地まで人間を運ぶ
これらは車両を5Gの電波で管制できるようになるため、
管制センターのコンピューター解析で渋滞がなくなり
緊急車両などへ素早く道を譲る事もできるようになります
もしこれが現実になったらスピード取り締まりで稼いできたおまわりさんは
点数稼ぎを他でやらざるをえなくなっちゃいますね(笑)
僕の想像する近未来機器
これは僕の勝手な想像です・・
専門分野のカメラや音声機器なんかも5Gによって進化するんじゃないかな~と
前提として、指示を受ける機器が発信できる機器になれば、の話ですが^^;
まずはカメラ・・
撮った動画や静止画は自宅パソコンやスマホへ高速転送~記録されるようになる
今はSDカードなどで記録していますが、
今後は閲覧する機器へダイレクト転送されると予想
また、5G対応スマホさえあれば誰でも場所を問わずに生中継だって可能になります
なんだかワクワクしませんか?
音楽用イヤホン
YouTubeはもちろん、SpotifyやAmazonmusicなどの音楽専門チャンネルは
イヤホンから直接ネットへ接続されて将来はプレイヤー不要になるかもしれません
個人所有の楽曲だってクラウド化して保存されるようになったら
イヤホンひとつで高音質な音楽がプレイヤーなしで楽しめるようになります
これが実現したらめちゃくちゃ便利になりますよね
動画の長尺化
ネット動画は現在、15分程度のものが主流ですが
なぜ15分以内の作品が多いかというと、現在の既存光回線だと
この15分をアップするのにおよそ2時間ほどかかるからなんです
携帯インフラが高速5Gへと移行していけば、これに伴って
家庭用インフラの光回線も順次高速化せざるを得なくなります
現在ではドコモ光が10ギガサービスを始めているので、こういったサービスを使えば
動画をアップする時間も短縮化されていくでしょう
短縮されればその分動画の尺も長くする事ができるので
今後は30分ものや1時間ものの動画コンテンツも普通になってきそうです
となると、長尺になった分、出来上がりの質も重要になってきますね
5GとIoT まとめ
昭和の一桁世代が子供の頃、
ロケットで月に行くマンガを見て「こんなの想像の世界だ」と
まったく信じなかったという話があります
僕らの世代でもテレビなんかを見ててこれに似たような体験があって
やはり同じような感想を抱いた記憶があるんですよね
けれどその当時の事はすべて現実になっています
つまり、人間が想像したものはほとんどが実際に存在するものになり
その進化スピードも次第に加速しているといえます
昔は端末機器と車が連動するなんてありえない話でしたが
今ではスマホを使って行先を車のナビに送信したり
エンジンをかけたりドアロックしたりする事も当たり前になってきました
こういう技術はどんどん転用できるので
今後は家電や店舗、製造分野でも大いに活用されるようになっていくでしょう
シンギュラリティの理論によれば、未来の人間は何もせずに暮らすようになっているそうです
今は「まさかそんな!ありえない!」って思ってますが・・・
そんなふうに思う事こそ、ほんとに現実になる日がくるように思えてなりません