今回は料理研究家、小林カツ代さんを取材した時に教わった
コスパ絶大な秋の風味満載ご飯エピソードです
これを知ったらもう本物いらず!?
手間がかからず男性でも手軽にできる直伝のレシピも紹介します
小林カツ代さんとの出会い
料理研究家、小林カツ代さん
1990年中盤、グルメブームの中で人気番組となった
あの「料理の鉄人」にあっさり勝ってしまった事で注目を集めた方です
いつも柔和で飾らない笑顔、まるで日本のお母さんみたいな人でした
常識にとらわれず、独創的なアイディアで作られる小林さんの料理は
主婦たちの間でも大人気になり、当時はテレビ各局からも引っ張りだこ状態
ある日、僕の局でも小林さんの企画を放送する事になって
撮影のためお宅へ伺った時の事・・
この日はインタビューのみの予定で伺ったんですが
ここで目からうろこな衝撃的体験をしてしまいました
茶目っ気たっぷりな衝撃クイズ
小林さん宅へおじゃまし、打ち合わせの後、
撮影の準備に取り掛かろうとしたら
小林さんが「そんなの後でいいからこっちにおいで~」と
僕らを台所へ呼ぶんです
なんだろう?と行ってみたら、んわぁ~お!そこはなんとマツタケワールド!
秋のソソる香りが台所じゅうに広がっているではありませんか!!!
なんたるシアワセ~(〃艸〃)
『やった!!カツ代さんのマツタケご飯が食える~』と喜んだのもつかの間
・・ここから思わぬ展開が始まりました
小林さんが茶目っ気たっぷりに出してきたのは2台の炊飯器
「どっちが本物か当ててごらん?」と炊飯器の蓋を開けたんです
え?マツタケご飯でニセ物ってあるのか???
どちらからもあのマツタケの香りがもわわわわぁ~んと立ちのぼってきて
そりゃあもう顔の筋肉がほぐれてフガフガ状態(n*´ω`*n)
もはや匂いに惑わされて見分けがつきません
さっそく茶碗によそって試食となったワケですが、
見た目で判断しようにも、小林さんが巧妙に調理しているので
具材からはまったく分別つきません
ならばとさっそく頂いてみたんですが
どちらも食感は似たようなもので、というか
そもそもそんなしょっちゅう食べてる訳じゃないから
本物自体の記憶だって曖昧・・(笑)
もしかしたらどっちもホンモノで産地が違うだけ??
なんて勘ぐってみたり・・・
う~ん、どちらかがニセモノ・・どちらかがホンモノ・・
散々悩みましたが、スタッフが全員一致で選んだのは香りが強かった方
どっちかで言ったらやっぱりこっち?って指さしたご飯を見て
「あはは!そうだよね~、絶対誰だってこっち選ぶわよ~」と小林さんが大笑い!
え?え~? まさかのまさかです
そう、僕たちが選んだのはニセモノの方のなんちゃってご飯だったんです
ニセモノの正体
もうワケが分かりません(・・?
なんでこんな松茸の香りたっぷりなご飯がニセモノなのか???
小林さんにそのナゾを迫ってみたら・・・
「これね、種明かしはこれなのよ~」って・・
差し出したのは、およそ誰もが一回は見た事があるだろう茶色のパッケージ
そう!永谷園のお吸い物だったんです(笑)
もう、目がまんまる、「ほぇ~!」と感心しきり
たしかに「松茸の味」って書いてあります
「あなたたちが来るっていうからさぁ~何かビックリさせてやろうと考えてたのよ~」
って、さすが、アイディア無限の小林さん
このお吸い物、たしかに独特なマツタケの香りがしますよね
が、だったらこのマツタケに似た食材はなんだったのか・・??
実はこの正体・・・なんとエリンギだったんです
小林カツ代風マツタケなんちゃってご飯の作り方
なんちゃって、っていうと単なるニセモノご飯って事になっちゃいますが
これはこれで立派な「マツタケ風ご飯」で成立します
香りマツタケ、味シメジ、と言われるように
マツタケ自体にはもともとそんなに味がありません
なのでこのアイディアはその性質を生かした究極レシピになります
作り方はいたってカンタン
普通にご飯を炊く要領で水をはり、そこへ薄くスライスしたエリンギと
永谷園のお吸い物を入れるだけ
好みによって醤油やみりん、日本酒を加えるのもアリです
炊き上がったら三つ葉を添えて出来上がり!
たったこれだけで秋の高級食材を思い込み満載で満喫できます
本物のマツタケだったら時価で何千円もするものが
エリンギだったら100グラム300円前後で済んじゃうんですから
こんなウルトラ素晴らしいなんちゃってご飯、他にないでしょ~(^_^)v
これを知ったらもうホンモノなんていらないかも(笑)
なんならホンモノと2通り作って食べ比べしてみて下さい
主婦の方なら、小林さんが僕たちにしたように
家族やお友達に食べ比べクイズして楽しむのもアリです
調子に乗って土瓶蒸しにトライしてみるのもいいかもしれません
秋の味覚に驚きと笑いを添えて・・・
なんちゃってマツタケご飯、ぜひぜひ試してみて下さい
食卓がにぎわう事、間違いなしです!